神様からの手紙

<神様からの手紙>


ある男の話です。

男は、貧しい家に産まれ、しばらくして

両親に捨てられ、施設に預けられました。

施設での生活は、本当に貧しく、

彼の心は、どんどん、どんどん、すさんでいきました。

若い時より苦労の連続で

彼は、自分は不幸の星に産まれたのだと

産まれてきたことを、常に後悔するようになりました。

そして、神様を憎むようになりました。

彼は、生きるために、悪いことを沢山しました。

悪いことを沢山して

神様や、世の中に仕返しをしたのです。

毎日、毎日、悪いことをしました。

悪いことをして、たくさんお金を稼ぎました。

悪いことをしてたくさん稼いだお金で

悪い遊びをたくさんしました。

悪いことをして たくさん人を傷つけました。

男は、悪いことをしても、何も感じなくなっていきました。

悪いことを、悪いことだと思わなくなっていきました。

ある時、男は、いつものように悪いことをして、

稼いだお金でお酒を飲み

酔っ払ったまま、車に乗りました。

男は、お酒を飲んでいましたが

家が近くなので、気にせず、車を走らせました。

男は酔っ払っていたので

信号を、よく観ていませんでした。

信号は、赤でした。

ハッ!気がついた時には、

男は、信号を横断する

高校生くらいの男のと、その母親を

はねていました。

本当に、一瞬の出来事でした。

一瞬で、酔いが覚めました。

男は真っ青になりました。

人を、はねてしまったのです。

おそる、おそる、振り返ると

母親が、倒れているそばに

高校生ほどの男の子が寄り添って倒れています。

母親はぴくりとも動きませんでした。

男の子は、生きているようでした。

男は、自分の運のなさを嘆きました。

つくづく神様なんていないのだと思いました。

その後、母親は死亡し

男の子は、一生車イスだと聞きました。

男は逮捕され、ニュースにも出ました。

男は、毎晩、自分の不運を神様と、世の中のせいにして

神様を恨みました。

毎晩、時間が戻せたらと涙をながしました。

そんな男のもとに、ある日、1通の手紙が届きました。

その手紙の差出人は

あの日ひいた、車いすの男の子からでした。

『僕は、生涯、車イスで生活することになりました。

でも、僕は、貴方のことを、全く、恨んでいません。

私は、あの日ひかれて、車イスで生活する運命だったのです。
母も、あの日、事故で死ぬ運命だったのです。

神様がそう決めていたのです。

神の領域での出来事だったのです。

ですから、私は、自分の運命を受け入れ、
残りの人生を存分に楽しみ、人のために生きます。

ですから、貴方は、自分を責めることなく
残された人生を、一生懸命誰かのために生きてください。』

男は、

無言で、手紙を読みました。

そして、しばらくの間 動けなくなりました。

それから

こぼれる涙をおさえることができず

声をだして、オイオイ 泣きました。

男は産まれて初めて

声を出して泣きました。

何時間も 泣きました。

何日も 泣きました。

男は、産まれて初めて

神 という さだかでない存在を 心から 感じたのです。

そこから、男は、ひたすら、毎日、神に祈りました。

彼の人生を、心から祈りました。

そして、今までの人生 心から 心から わびました。

その後、彼は長い間の罪を償い終え

山伏として、修業をしています。

生きていたら 人生において、

艱難辛苦に見舞われることもあるでしょう。

でも、どんな時でも

神は常に 

常にいて

この 「手紙」 のように

救いを出すのだと

私は、信じています。



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